鹿児島県大隅半島に浮かぶ島、屋久島。その島に降り立つと、目の前に立つ大きな山々から、澄んだ風が吹き抜けてくるのを感じます。円形に近い五角形の島の中央には九州最高峰の宮之浦岳(標高1936m)を筆頭に、1800mを超える山々がそびえ立ち、島の全面積のうち森林が占める割合はなんと9割。残りの1割の土地で、山をぐるっと囲むように人々は暮らしているのです。島の成り立ちもまた特徴的。屋久島の誕生はさかのぼること約1400万年前、海底の地下深くでゆっくりとマグマが冷えて固まり、花崗岩となって浮き上がったものが島となり、島を形成する山々となりました。1993年にはユネスコ世界自然遺産にも登録された、その豊かな自然と生態系。山と海、雨、自然界のありとあらゆる調和が生んだ自然は、私たちを生かし育んできた故郷のようでもあります。
屋久島の気候
年間を通して温暖な屋久島ですが、平地から山頂部にかけては亜熱帯〜亜寒帯ほどの気温差があります。また、「1ヶ月35日雨が降る」と言われるほど雨も多く、台風の影響を受けて風の強い日が多いのも特徴。登山の際には天候の変化によくよく注意しましょう。
「日本全土の気候を有する」とも言われるこの特殊な気候こそが、世界遺産にも指定された貴重な自然環境を育んでいます。類いまれなる自然サイクルを、屋久島で体感してください。
春(4月~5月)
多種多様な植物が芽吹く新緑の季節、島中に生命力が溢れています。しかし一方では天候の変動が激しい季節でもあり、5月になると梅雨のはしりで雨が続くことも。この時期、見所のひとつでもある滝は豊富な水量を誇り、マイナスイオンを全身に浴びることができます。
雨量:450~550mm 平均気温:14~18℃
夏(6月~8月)
6月になると梅雨の影響で雨が降り続き、台風も上陸。突然のスコールにも注意が必要です。7月後半になれば屋久島はマリンスポーツと川遊びの季節。山だけではない島の魅力を堪能しましょう。
雨量:150~600mm 平均気温:23.6~27.2℃(最高気温は34℃位)
秋(9月~11月)
台風の影響が続きますが、やや安定した気候で過ごしやすい季節。トレッキングにも最適です。装備を整えれば、夏に引き続きダイビングなどのマリンスポーツが楽しめます。
雨量:270~450mm 平均気温:17.9~25.5℃
冬(12月~3月)
平地ではハイビスカスの花が咲き、山間部には雪が積もるという屋久島の冬。奥山の頂上付近では1m以上もの積雪が見られ、雪化粧した苔や屋久杉は幻想的。冬だけの特別な光景が広がります。
雨量:270~430mm 平均気温:11.6~14.3℃
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